〜と言っても過言ではないのではないでしょうか?
よく記事のまとめで使われる文面です。上手にまとめられているように感じますが、実際はどうでしょうか?
文面をよく見ると、「ない」が2回使われています。この状態を二重否定と言います。
否定の言葉を二度重ねて肯定の意味を強めたり、その肯定を婉曲(えんきょく)に表したりする語法。「辞退したいわけではない」「行かないわけではない」など。
デジタル大辞泉より
婉曲とは、露骨にならないように遠回しに言うことです。
つまり、二重否定はストレートに言わず、自信なさげに遠回しに言う表現です。会議などの発言で使いそうな言い回しです。口語に近い表現と言えます。
では、文章の中で使用した場合は、どのようになるでしょう。
文章で使用すると、曖昧さや自信のなさが出て、文章の信憑性・正確性に疑問が出ることになります。
また、回りくどく書くことによって、読み手の理解を妨げることになりかねません。
読み手にとって、わかりやすい言い回し
個人の感情を書いているようなブログでは、高い信憑性は必要ない場合もあります。自信のなさが出ても味があって良いかもしれません。
Web記事の場合は、より正確な情報が求められ曖昧さは必要ありませんので、言い回しを変えた方が良いでしょう。
では、どのような文章が良いのでしょうか?
「〜と言っても過言ではないでしょう。」
「〜と言っても良いでしょう。」
「〜ないでしょうか?」と自信のない問いかけ表現を取ってしまえば、ハッキリ言い切る表現になります。
また、否定していたものを肯定することで、直接的な表現にすることができます。
もう一例をあげると、
「買えないことはないでしょう。」
↓↓
「買えるでしょう。」
何より大事なのは、読み手が理解しやすく、スラスラ読めるようにすることです。
ユーザー(読み手)ファーストで文章を考えることで、おのずと良い文章になっていきます。
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